問6 2022年9月実技損保顧客資産相談業務
問6 問題文
Mさんは、Aさんに対して、自動車保険のノンフリート等級について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「自動車保険のノンフリート等級別割引・割増制度においては、同じ等級であっても、『無事故の8等級』と『事故有係数適用期間の8等級』では、保険料の割引率が異なります」
(2)「初めて自動車を購入し、自動車保険に加入する場合、ノンフリート等級は6等級(S)が適用されます。対人賠償や対物賠償の保険事故があった後に更新する場合は等級が1つ下がり、更新後の保険料は高くなります」
(3)「1年間保険事故がなかった場合、更新後の等級は1つ上がり、更新後の保険料は安くなります。盗難・台風・落書き等により車両保険金のみを受け取った場合も、いわゆるノーカウント事故に該当するため、他に保険事故がなければ、更新後の等級は1つ上がります」
問6 解答・解説
自動車保険の商品性に関する問題です。
(1)は、○。自動車保険の等級が同じであっても、7等級以上の契約では、無事故の人の方が事故有の人よりも保険料の割引率が高くなります。
なお、ノンフリート契約は通常の自動車1台ごとに契約する自動車保険ですが、所有・使用する自動車が10台以上あると必ずフリート契約(所有・使用する10台以上の自動車にまとめて契約する契約期間1年以上の自動車保険)の対象となり、フリート契約の保険料の割増・割引率は、総契約台数と保険料、保険金、前年のフリート割増引率により決定されます。
※フリート:英語のfleet(艦隊・船団)
(2)は、×。自動車保険の等級は1等級から20等級まで分かれており、初回の契約は6等級からスタート(S:前年契約なし)し、運転者の年齢に応じた割引率が適用されます。
ただし、他人や他人の所有物に対する事故で対人賠償・対物賠償保険金が支払われたり、自分の車を傷つけて車両保険金が支払われると、3等級ダウン事故として、更新後の等級が3等級下がり、保険料が高くなります。
(3)は、×。1年間保険事故がなかった場合、更新後の等級は1つ上がり、更新後の保険料は安くなりますが、車両の盗難や台風・洪水等による車両保険金の受け取りは、1等級ダウンの対象となります。
なお、ドライバー自身のケガ等を補償する人身傷害や搭乗者傷害保険金については、ノーカウント事故となり、ほかに等級ダウンとなる事故が無ければ、更新後に1等級アップします。
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