問5 2022年9月実技損保顧客資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)および自動車保険の内容について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「自賠責保険は、対人賠償および対物賠償が補償の対象となります。Aさん自身のケガや自動車の車両の損害などは、自賠責保険では補償されませんので、自動車保険を契約するようにしてください」
(2)「 人身傷害保険では、Aさんが被保険自動車の運転中に事故を起こした場合に、Aさんや同乗者に生じたケガによる治療費・休業損害や死亡・後遺障害による逸失利益等を補償します」
(3)「車両保険には、『一般条件』などと呼ばれるさまざまな事故をカバーするタイプと、補償範囲を限定することで保険料を割安にしたタイプがあります」
問5 解答・解説
自賠責保険・自動車保険の商品性に関する問題です。
(1)は、×。自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、対人賠償が補償対象で、対物賠償や運転者自身の損害は補償対象外です。
(2)は、○。人身傷害補償保険は、保険契約した自動車の運転中の事故による、被保険者や同乗者の、ケガの治療費や休業損害・死亡等を補償するもので、自動車事故における自己の過失部分も含め、損害額全額が支払い対象です。
(3)は、○。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されますが、補償範囲が広い「一般条件」の契約と補償範囲が狭い「車対車+A」「エコノミー」の契約があり、一般条件の車両保険では、電柱等への衝突といった単独事故や当て逃げによる損害も補償されるのに対し、車対車+Aやエコノミーでは車同士や偶然な事故による損害を補償し、単独事故や当て逃げは補償対象外となります(その分保険料は安くなります)。
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