第5問 2022年9月実技生保顧客資産相談業務
第5問 設例
会社員のAさん(57歳)は、妻と子の3人で首都圏にあるM市に住んでいる。2022年7月19日に、故郷であるX市内の自宅(実家)で1人暮らしをしていた父Cさんが死亡した。父Cさんの相続に係る相続人は、Aさんおよび姉Bさん(62歳)の2人である。
父Cさんは、生前に遺言書を作成していなかった。Aさんは、姉Bさんと相談して、遺産分割を行う予定であるが、相続税の申告等、わからないことが多い。
また、Aさんおよび姉Bさんは、それぞれが所有する自宅に居住しており、X市に戻る予定はない。築46年の実家の建物は老朽化が激しく、管理にも手間がかかるため、実家(敷地および建物)については、相続手続の終了後、売却したいと思っている。
また、賃貸アパート(敷地および建物)については、Aさんが相続により取得し、貸付事業を承継する予定である。父Cさんの相続財産は、以下のとおりである。
第5問 資料
<父Cさんの主な相続財産(相続税評価額)>
@現預金 : 4,000万円
A自宅(実家)
敷地(350u) : 7,000万円
建物(1976年築): 300万円
B賃貸アパート(全室、賃貸中)
敷地(300u) : 5,400万円
建物(6室) : 2,000万円
C死亡保険金 : 1,000万円(契約者(=保険料負担者)・被保険者:父Cさん、死亡保険金受取人:Aさん)
※賃貸アパートの敷地は、「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額である。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
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