問17 2022年9月学科
問17 問題文択一問題
住宅用建物および家財を保険の対象とする火災保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
1.火災保険の保険料は、対象となる住宅用建物の構造により、M構造、T構造、H構造の3つに区分されて算定される。
2.保険金額が2,000万円(保険価額と同額)の火災保険に加入した後、火災により住宅用建物が損害を被り、損害保険金1,000万円が支払われた場合、保険契約は継続するが、保険期間満了日までの保険金額が1,000万円に減額される。
3.火災保険では、隣家の火災の消火活動により住宅用建物に収容されている家財が損壊した場合、補償の対象となる。
4.火災保険では、雪災により住宅用建物の屋根が損壊して100万円の損害が発生した場合、補償の対象となる。
問17 解答・解説
火災保険に関する問題です。
1.は、適切。火災保険の保険料は、建物の構造で異なりますが、住宅物件(専用住宅)の場合はM構造(主に耐火建築物の共同住宅)・T構造(主に耐火建築物で共同住宅以外)・H構造(主に木造建物)の3種類、一般物件(店舗併用住宅)の場合は1〜3級で区分されています。
2.は、不適切。火災で住宅用建物が全焼して保険金の全額が支払われた場合(契約により80%超の場合も有り)には、その火災保険契約は終了しますが、保険金支払額が保険金額に満たない場合(または保険金額の80%以下の場合)には、その火災保険契約は継続し、支払い済みの金額を保険金額から減額せずに、その後の事故の際も保険金額は変わらないものとして取扱う(保険金額自動復元方式)ことになります。
3.は、適切。失火責任法により、故意や重大な過失があったときを除いて、損害賠償責任が生じないため、隣近所の失火により自宅が焼失しても、損害賠償を請求できません。火災保険は、自宅内だけでなく、近隣の失火が原因となる火災による損失も補償対象ですので、保険によりリスクを軽減しておくことが必要です。
4.は、適切。火災保険は、火災による損害以外にも、水災(洪水)・風災(突風・竜巻)・落雷・ひょう災・雪災などの自然災害による損害についても、補償対象です。
よって正解は、2.
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