問18 2022年5月実技資産設計提案業務
問18 問題文
会社員の福岡さんは、2021年中に下記の配当の支払いを受けた。配当所得についてすべて総合課税による確定申告を選択した場合、福岡さんの2021年分の所得税における配当控除の金額として、正しいものはどれか。なお、福岡さんの所得は給与所得、配当所得のみであり、記載のない条件については一切考慮しないこととする。
<福岡さんが2021年中に受け取った配当等>
<福岡さんの給与所得、所得控除額>
給与所得 :1,200万円
所得控除額:210万円
<配当控除の控除率>
1.25,000円
2.30,000円
3.35,000円
4.55,000円
問18 解答・解説
配当控除に関する問題です。
配当控除は、法人税と所得税の二重課税を避けるため、一定額を算出税額から控除する税額控除で、計算式は以下の通りです。
<課税総所得金額等が1,000万円以下の場合 >
配当控除額=配当所得額×10%
<課税総所得金額等が1,000万円超の場合>
配当控除額=(1,000万円超部分に含まれる配当所得額)×5%+その他の配当所得×10%
※配当所得以外の課税所得が1,000万円超の場合、配当控除額は配当所得の5%となります。
本問の場合、給与所得1,200万円、配当所得35万円+25万円=60万円ですから、
総所得金額=1,200万円+60万円=1,260万円
課税総所得金額=1,260万円−所得控除の合計額210万円=1,050万円
よって、課税総所得金額1,050万円のうち、1,000万円超部分の50万円が5%、残りの10万円が10%となります。
配当控除額=(1,050万円ー1,000万円)×5%+(60万円−50万円)×10%
=2.5万円+1万円=3.5万円
以上により正解は、3.35,000円
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