問8 2022年5月実技資産設計提案業務

問8 問題文と解答・解説

問8 問題文

下記<資料>は、 大垣一郎さんが所有する土地の登記事項証明書の一部である。この登記事項証明書に関する次の(ア)〜(エ)の記述について、 適切なものには○、 不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。 なお、 <資料> に記載のない事項は一切考慮しないこととする 。

<資料>

※問題作成の都合上、一部を「***」としている。

(ア)登記事項証明書は、法務局などにおいて手数料を納付すれば、誰でも交付の請求をすることができる。

(イ)この土地には株式会社PK銀行の抵当権が設定されているが、別途、ほかの金融機関が抵当権を設定することも可能である。

(ウ)上記<資料>から、抵当権の設定当時、青山二郎さんがこの土地の所有者であったことが確認できる。

(エ)青山二郎さんが株式会社PK銀行への債務を完済すると、当該抵当権の登記は自動的に抹消される。

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問8 解答・解説

不動産の登記に関する問題です。

(ア)は、○。登記事項証明書(登記記録)の交付請求は、手数料を納付すれば誰でも可能であり、登記所に直接出向くだけでなく、郵送やオンラインでも可能です。

(イ)は、○。抵当権は同じ不動産について重ねて設定できます。各抵当権は設定順(登記順)に優劣がつけられ、その順番に従って弁済を受けることになります。

(ウ)は、×。所有権に関する事項は、登記記録の権利部甲区に記録され、所有権以外の権利(地上権・抵当権・賃借権等)に関する事項は権利部乙区に記録されます。
よって、この土地の抵当権の設定当時、青山二郎さんが所有していたかは、所有権設定に関する登記事項として、権利部(甲区)に記載されているため、問題文の資料(権利部乙区)のみでは分かりません。

(エ)は、×。債務を完済しても、設定している抵当権は自動的には抹消されないため、住宅ローンを返済し終えた後、抵当権抹消登記をすることが必要です。

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