問46 2022年5月学科
問46 問題文択一問題
建物の区分所有等に関する法律に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.管理者は、少なくとも毎年1回、集会を招集しなければならない。
2.集会の招集の通知は、原則として、開催日の少なくとも1ヵ月前までに、会議の目的たる事項を示して各区分所有者に発しなければならない。
3.形状または効用の著しい変更を伴わない共用部分の変更を行うためには、原則として、区分所有者および議決権の各4分の3以上の多数による集会の決議が必要である。
4.集会の決議は、原則として、当該決議後に区分所有権を譲り受けた者に対して、その効力を有しない。
問46 解答・解説
区分所有法に関する問題です。
1.は、適切。管理者は、少なくとも毎年1回、集会(総会)を招集する必要があります。
2.は、不適切。開催日の少なくとも1週間前に、会議目的を示して、各区分所有者に集会の招集を通知する必要がありますが、この期間は規約で伸縮することができます。
3.は、不適切。著しい変更を伴う共用部分の変更は、区分所有者および議決権の各4分の3以上の多数による集会の決議が必要となりますが、著しい変更を伴わない共用部分の変更は、区分所有者および議決権の過半数以上の多数による集会の決議が必要です。
ただし、「区分所有者の定数」は、規約で過半数まで減ずる(決議し易くする)ことができます。
4.は、不適切。規約の内容や集会の決議は、規約の設定後や決議後に区分所有権を取得した人に対しても、有効です。分譲マンション等の区分所有物件を取得する際は、規約や集会の決議内容を調べてから購入可能なため、その権利義務を引き継ぐとされているわけです。
よって正解は、1.
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