問31 2022年5月学科
問31 問題文択一問題
所得税の原則的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
2.合計所得金額は、損益通算後の各種所得の金額の合計額に、純損失や雑損失の繰越控除を適用した後の金額である。
3.課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額に応じて7段階に区分された税率を用いて計算される。
4.所得税では、納税者本人が所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。
問31 解答・解説
所得税の仕組みに関する問題です。
1.は、適切。所得税は、発生形態や発生源泉別に10種類に分類(給与所得・事業所得・不動産所得等)し、各所得ごとの計算方法で所得金額を計算します。
※発生形態:雇われる・自分で商売する等、発生源泉:家賃収入・配当・利子等
2.は、不適切。合計所得金額は、大雑把にいうと、総合課税の所得を合計して損益通算した後の金額である総所得金額に、分離課税の所得を加えたもの(純損失・雑損失の繰越控除前)です。
3.は、適切。所得税は超過累進税率で、課税総所得金額に応じて、7段階に区分された税率で算出されます。
4.は、適切。所得税は、納税者本人が税額を計算し、申告納付する申告納税方式です。
サラリーマンの給与からの天引きや年末調整は、本来は例外的なものなんです。
よって正解は、2.
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