問3 2022年5月学科

問3 問題文と解答・解説

問3 問題文択一問題

労働者災害補償保険 (以下「労災保険」という に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.労災保険の保険料を計算する際に用いる労災保険率は、常時使用する従業員数に応じて定められている。

2.労働者が業務上の負傷または疾病による療養のために労働することができず、賃金の支給を受けられない場合、賃金の支給を受けられない日の1日目から休業補償給付が支給される。

3.労働者が業務上の負傷または疾病により、労災指定病院で療養補償給付として受ける療養の給付については、労働者の一部負担金はない。

4.労働者が業務上の負傷または疾病が治癒したときに一定の障害が残り、その障害の程度が所定の障害等級に該当するときは、障害補償年金または障害補償一時金のいずれかを選択して受給することができる。

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問3 解答・解説

労働者災害補償保険に関する問題です。

1.は、不適切。労災の保険料は、事業主が全額負担しますが、労災保険率(保険料率)は、業種により異なります。労災事故の可能性の高い(保険給付の可能性が高い)事業は保険率が高く、そうでない事業には低く設定されています。

2.は、不適切。労災の休業補償給付は、労働者が業務上の負傷・疾病で労働できず、賃金が受けられないときに、休業4日目から支給されます。

3.は、適切。労災の療養補償給付とは、労働者が業務上の負傷・疾病により、労災病院・労災指定医療機関で、自己負担無しで療養(医療)の給付を受けることです(現物給付)。

4.は、不適切。労災の障害補償給付は、労働者の業務上の負傷・疾病が治ったとき、労働者災害補償保険法の障害等級に該当する場合に、障害等級に応じて支給されます(治るまでは障害認定されず、給付も無し)。
障害が重度の場合には障害補償年金が毎年支給され、障害が軽度の場合には障害補償一時金が障害の程度に応じて支給されます。

よって正解は、3.

問2             問4

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