問4 2022年1月実技個人資産相談業務
問4 問題文
《設例》の<X社株式の関連情報>および<X社の財務データ>に基づいて算出される次の(1)、(2)を求めなさい(計算過程の記載は不要)。〈答〉は、表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。
(1)86期におけるROE(自己資本は85期と86期の平均を用いること)
(2)86期における配当利回り
問4 解答・解説
株式投資の評価指標に関する問題です。
ROE(自己資本利益率)=当期純利益/自己資本×100(%)ですが、自己資本は純資産から非支配株主持分(少数株主持分、被支配株主持分)と新株予約権を差し引いたものです。
本問の場合、85期・86期ともに少数株主持分や新株予約権がありませんので、いずれも純資産額が自己資本となります。
問題文で「自己資本は85期と86期の平均を用いる」とありますので、
自己資本=(85期の自己資本+86期の自己資本)÷2
=(40,000+45,000)÷2=42,500?
そして、86期の純利益は 4,000 ですので、
ROE=4,000÷42,500?×100=9.411… →9.41%(小数点以下第3位四捨五入)
また、配当利回りは、株価に対する1株当たり年間配当金の割合のことです。
配当利回り=1株当たり年間配当金/株価×100
=(年配当金/発行済株式総数)/株価×100
X社の86期の配当利回り=(2,000百万円/1,000万株)/4,800円×100=4.166…→4.17%(小数点以下第3位四捨五入)
以上により正解は、(1)9.41(%) (2)4.17(%)
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