問5 2022年1月実技中小事業主資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、毎月分配型の公募株式投資信託の収益分配金について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句を、下記の〈語句群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
「毎月分配型の投資信託は、1カ月ごとに決算を行い、収益等の一部を分配金として毎月分配する運用方針になっています。毎月分配型の投資信託では、定期的に分配金を受け取ることが期待できますが、分配金が支払われた場合、その金額相当分、基準価額は( 1 )。また、分配金は、計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当等収益および評価益を含む売買益)を超えて支払われる場合があり、この場合、当期決算日の基準価額は、前期決算日と比べて( 1 )。
投資信託の分配金には、( 2 )と( 3 )の2種類があります。分配後の基準価額が従前の( 4 )を上回った場合、分配金はすべて( 2 )となります。また、分配後の基準価額が従前の( 4 )を下回った場合、分配金のうち( 4 )を下回る部分が( 3 )となります。
投資信託の収益については、分配金だけに着目するのではなく、分配金の受取額と投資信託の基準価額の増減額の合計額で判断するとよいでしょう」
〈語句群〉
イ.上がります ロ.下がります ハ.変化しません ニ.個別元本
ホ.元本払戻金(特別分配金) ヘ.実績分配金 ト.普通分配金
チ.信託財産留保額 リ.ベンチマーク
問5 解答・解説
投資信託の分配金と基準価額に関する問題です。
まず、投資信託の分配金は、決算時にファンドの運用資産を取り崩して支払われるため、決算後は分配金相当額分、基準価額が下落します(分配落ち)。また、配当や売買益を超えた分配金が支払われる場合には、決算後の基準価額は前期決算時よりも下落します。
追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は元本払戻金(特別分配金)として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
以上により正解は、(1)ロ.下がります (2)ト.普通分配金 (3)ホ.元本払戻金(特別分配金) (4)ニ.個別元本
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