2級FP過去問解説　問32　2021年9月実技（資産設計）

哲也さんは、相次ぐ地震報道を受けて地震保険に関心を持った。下記＜資料＞を基に計算した哲也さんの自宅に係る年間の地震保険料を計算しなさい。なお、哲也さんの自宅は埼玉県にあるイ構造のマンションで、火災保険の保険金額は１,０００万円であり、地震保険は火災保険の保険金額の５０％相当額で、２０２１年１０月に契約し、建築年割引１０％が適用されるものとする。また、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。

＜資料：年間保険料例（地震保険金額１００万円当たり、割引適用なしの場合）＞

※イ構造：主として鉄骨・コンクリート造の建物、ロ構造：主として木造の建物

地震保険に関する問題です。

地震保険は、単独では加入できず、火災保険等に付帯して加入する必要がありますが、地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30〜50％の範囲内（建物は上限5,000万円、家財は上限1,000万円）で、加入者が自由に設定できます。
哲也さんが加入する火災保険は保険金額1,000万円で、50％相当額で地震保険を契約しているため、地震保険の保険金額は500万円です。

資料の年間保険料例により、埼玉県のイ構造の保険料は、保険金額100万円当たり2,040円です。

さらに、地震保険の保険料は、建物の建築年や免震・耐震性能に応じて、建築年・耐震等級・免震建築物・耐震診断の4種類の割引制度があり、10％〜50％の割引が適用されます（重複不可・最大50％）。
本問では建築年割引10％が適用されるとありますので、さらに1割引きとなります。

従って保険金額500万円とした場合の地震保険料は、
500万円×{(2,040円／100万円)×(１−10％)}＝9,180円

従って正解は、9,180(円)

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