問31 2021年9月実技資産設計提案業務

問31 問題文と解答・解説

問31 問題文

哲也さんは、現在居住している自宅の住宅ローン(全期間固定金利、返済期間30年、元利均等返済、ボーナス返済なし)の繰上げ返済を検討しており、FPの三上さんに質問をした。哲也さんが住宅ローンを120回返済後に、100万円以内で期間短縮型の繰上げ返済をする場合、この繰上げ返済により短縮される返済期間として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、下記<資料>を使用し、繰上げ返済額は100万円を超えない範囲での最大額とすること。また、繰上げ返済に伴う手数料等は考慮しないものとする。

<資料:湯本家の住宅ローンの償還予定表の一部>


1.8ヵ月

2.1年1ヵ月

3.1年2ヵ月

4.1年3ヵ月

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問31 解答・解説

住宅ローンの繰上げ返済に関する問題です。

住宅ローンの繰上げ返済方法には、期間短縮型と返済額軽減型の二つがあり、期間短縮型は、毎月の返済額はそのままで、住宅ローンの返済期間を短くする返済方法です。
また、繰上げ返済分は借入元本に充当されます。

資料の償還予定表より、120回目の返済時の借入残高は21,124,151円で、繰上げ返済が100万円だとすると、借入残高は20,124,151円となります。
ここで、135回目の返済時の借入残高が20,121,463円、134回目の返済時の借入残高が20,189,405円ですので、134回目の返済分までの繰上げ返済が、ちょうど「100万円を超えない範囲の繰上げ返済額」ということになるわけです。
※134回目の返済分までを繰上げ返済:21,124,151円−20,189,405円=繰上げ返済額 934,746円
※135回目の返済分までを繰上げ返済:21,124,151円−20,121,463円=繰上げ返済額 1,002,688円

従って、120回目返済時に934,746円を繰上げ返済すると、134回目の返済分までの元本に充当されるため、
繰上げ返済による短縮期間=134回−120回=14回(1年2ヶ月分)

従って正解は、3. 1年2ヵ月

問30             問32

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