問41 2021年9月学科
問41 問題文択一問題
不動産の登記に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.仮登記に基づいて本登記をした場合、その本登記の順位はその仮登記の順位による。
2.不動産の登記事項証明書の交付を請求することができるのは、当該不動産に利害関係を有する者に限られる。
3.不動産登記には公信力があるため、登記記録を確認し、その登記記録の内容が真実であると信じて取引した場合、その登記記録の内容が真実と異なっていても法的な保護を受けることができる。
4.区分建物を除く建物に係る登記記録において、床面積は、壁その他の区画の内側線で囲まれた部分の水平投影面積(内法面積)により算出される。
問41 解答・解説
不動産の登記に関する問題です。
1.は、適切。仮登記とは、将来の本登記の順位を保全するためにあらかじめ行う登記のことです。よって、仮登記に基づいて本登記をした場合、本登記の順位は、仮登記の順位に従います(上の順位ほど優先的に債務弁済を受けられる)。
2.は、不適切。登記事項証明書(登記記録)の交付請求は、手数料を納付すれば誰でも可能であり、登記所に直接出向くだけでなく、郵送やオンラインでも可能です。
3.は、不適切。不動産の登記には公信力がありません。
このため、登記記録を正しいものと信用して取引を行っても、その内容が真実と異なっていた場合でも保護されません。
4.は、不適切。マンション等の区分建物における専有部分の床面積は、登記記録では内法面積(水平投影面積)で表示されていますが、マンション以外の一戸建て等の建物の床面積は、登記記録では壁芯面積で表示されています。
これは、マンションの所有権が内法部分までとなっており、壁や天井・床といった境界部分は共有部分となっているためです。
よって正解は、1.
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