2級FP過去問解説　問5　2021年9月学科

年金生活者支援給付金制度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

１．一定の所得基準以下等の要件を満たす６５歳以上の老齢基礎年金の受給者には、受給者の保険料納付済期間等の長短にかかわらず、老齢年金生活者支援給付金として月額５,０３０円（２０２１年度価額）が支給される。

２．一定の所得基準以下にある障害基礎年金の受給者には、受給者の障害の程度にかかわらず、障害年金生活者支援給付金として月額５,０３０円（２０２１年度価額）が支給される。

３．一定の所得基準以下にある遺族基礎年金の受給者には、月額５,０３０円（２０２１年度価額）に受給者の扶養親族の人数に応じた額を加算した額が遺族年金生活者支援給付金として支給される。

４．年金生活者支援給付金は、原則として、毎年２月、４月、６月、８月、１０月および１２月に、それぞれの前月までの２ヵ月分が支給される。

年金生活者支援給付金に関する問題です。

１．は、不適切。老齢年金生活者支援給付金は、老齢基礎年金の受給権者で所定の所得要件を満たす者が支給対象で、月額5,030円（2021年度価額）を基準に、保険料納付済期間や保険料免除期間に応じて算出されます。

２．は、不適切。障害年金生活者支援給付金は、障害基礎年金の受給権者で所定の所得要件を満たす者が支給対象で、受給資格者の障害の程度に応じ、障害等級2級は月額5,030円、障害等級1級は月額6,288円（いずれも2021年度価額）です。

３．は、不適切。遺族年金生活者支援給付金は、遺族基礎年金の受給権者で所定の所得要件を満たす者が支給対象で、原則として月額5,030円（2021年度価額）が支給され、2人以上の子が遺族基礎年金を受給している場合は、子の人数で割った金額が1人当たりの支給額となります（子3人なら、5,030円÷3=1,676.666… ⇒ 1,677円（月額））。

４．は、適切。年金は2ヶ月に1回、年6回（偶数月）に分けて支給されます（老齢基礎年金に限らず、老齢厚生年金や遺族年金・障害年金も同様）ので、年金生活者支援給付金も、同様に2ヶ月に1回、年6回（偶数月）に分けて支給されます（年金同様に、老齢・遺族・障害の3種類）。

よって正解は、４．

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