問39 2021年5月実技資産設計提案業務

問39 問題文と解答・解説

問39 問題文

隆行さんは、自分の老齢年金の受取り方について考えており、FPの三上さんに質問をした。老齢年金の繰上げおよび繰下げ受給に関する次の(ア)〜(エ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。

(ア)老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰上げ請求は、異なる時期に別々に行うことができる。

(イ)老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰下げ申出は、異なる時期に別々に行うことができる。

(ウ)老齢基礎年金または老齢厚生年金の支給の繰下げによる年金額の増額率は、最大で30%となる。

(エ)老齢基礎年金と併せて付加年金が受給できる場合であっても、付加年金については繰上げ受給により減額されることはなく、繰下げ受給により増額されることもない。

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問39 解答・解説

年金の繰上げ・繰下げに関する問題です。

(ア)は、×。老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰上げは、同時に請求しなければならないため、老齢厚生年金の支給開始年齢を繰り上げると、老齢基礎年金も同時に繰上げ受給することになります。

(イ)は、○。年金の支給繰下げは、老齢基礎年金と老齢厚生年金の同時繰下げや、いずれか一方だけの繰下げも可能です。

(ウ)は、×。支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
65歳からの年金を、5年(60月)繰下げて70歳から受給することで、増額率は最大42%となります。
繰下げによる増額率=5年×12月×0.7%=42%
なお、2022年4月以降は、繰り下げる上限年齢が75歳となり、増額率は最大84.0%まで引き上げられる予定です。

(エ)は、×。付加年金を受給できる場合、年金の支給繰上げ・繰下げをすると、付加年金も連動して繰上げ・繰下げ支給され、繰り上げれば減額、繰り下げれば増額となります(増減率は老齢基礎年金と同じ)。

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