2級FP過去問解説　問31　2021年5月学科

所得税の課税所得に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

１．給与所得者が受け取った健康保険の傷病手当金は、給与所得として所得税の課税対象となる。

２．給与所得者が受け取った雇用保険の高年齢雇用継続基本給付金は、給与所得として所得税の課税対象となる。

３．年金受給者が受け取った老齢基礎年金は、雑所得として所得税の課税対象となる。

４．火災保険の契約者（＝保険料負担者かつ家屋の所有者）である個人が、火災により家屋が焼失したことで受け取った保険金は、一時所得として所得税の課税対象となる。

所得税の課税所得・非課税所得に関する問題です。

１．は、不適切。健康保険の高額療養費や傷病手当金は、非課税です。

２．は、不適切。雇用保険の基本手当や、高年齢雇用継続給付等の、雇用保険から受ける給付は非課税とされています。

３．は、適切。老齢基礎年金・老齢厚生年金は、雑所得（公的年金等に係る雑所得）として所得税および住民税の課税対象となります。

４．は、不適切。住宅が焼失して受け取った火災保険金は、その住宅の時価や再調達価格ですから、理屈上トクした（利益が出た）というわけではありません。よって、保険金は非課税となります。

よって正解は、３．

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