問23 2021年5月学科
問23 問題文択一問題
上場投資信託(ETF)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.ETFを証券取引所の立会時間中に売買する場合、成行注文はできるが、指値注文はできない。
2.ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。
3.ETFには、日経平均株価などの指標の日々の変動率に一定の正の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるインバース型や、当該指標の日々の変動率に一定の負の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるレバレッジ型がある。
4.リンク債型ETFとは、所定の指標に連動した投資成果を目的とする債券(リンク債)に投資することにより、ETFの1口当たり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる運用手法を採るETFである。
問23 解答・解説
ETF(上場投資信託)の取引に関する問題です。
1.は、不適切。ETF(上場投資信託)は、通常の株式と同様に、指値注文や成行注文、信用取引が可能です。
2.は、不適切。ETF(上場投資信託)は、投資家による投信の申込や解約・売却が運用会社による株式の売買に直接影響せず、受益証券を投資家間で売買する形式であるため、売買時の証券会社への委託手数料が発生し、他の非上場の投信よりも低額の運用管理費用(信託報酬)が発生します。
3.は、不適切。ETF(上場投資信託)には、日経平均やTOPIX等の「指標の日々の変動率×プラス倍数」として算出される指数に連動するレバレッジ型(株価が上がるときも下がるときも倍数の値動き)や、「指標の日々の変動率×マイナス倍数」として算出される指数に連動するインバース型(指標と逆向きに倍数の値動き)があります。
4.は、適切。リンク債型ETFは、株価指数等の指標に連動した投資成果を目指す債券(リンク債)に投資するETFで、ETFの1口当たり純資産額の変動率を対象とする指標の変動率に一致させることが可能です。
通常のETFでは、売買のタイミングや偏りなど様々な条件により、対象とする指標の変動率からかい離(トラッキングエラー)が発生することがありますが、リンク債型ETFではトラッキングエラーが発生しにくい反面、リンク債の発行者の信用リスクが存在します。
よって正解は、4.
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