問32 2021年3月学科
問32 問題文択一問題
所得税の原則的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.所得税は、個人が1月1日から12月31日までの暦年単位で得た所得に対して課される。
2.所得税では、社会政策上の配慮や二重課税の排除などの趣旨から、特定の所得については非課税所得とされている。
3.所得税の課税総所得金額に対する税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率が採用されている。
4.所得税では、賦課課税方式が採用され、税務署長が所得や納付すべき税額を決定する。
問32 解答・解説
所得税の仕組み・課税方法に関する問題です。
1.は、適切。所得税は、原則として1月1日から12月31日までの期間に生じた個人の所得に対して課税されます。
2.は、適切。所得税は、所得の性質や社会政策上の観点から、非課税所得となるものがあります(課税不適当とするもの)。
例えば、入院・手術・通院・診断等の「身体の傷害に基因」して支払われる給付金や、雇用保険の失業手当(失業等給付)等です。
3.は、適切。所得税は超過累進税率ですので、課税総所得金額が多いほど、税率が高くなります。
4.は、不適切。所得税は、納税者本人が税額を計算し、申告納付する申告納税方式です。
サラリーマンの給与からの天引きや年末調整は、本来は例外的なものなんです。
よって正解は、4.
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