問37 2021年1月実技資産設計提案業務
問37 問題文
正之さんが2020年中に行った国内公募株式投資信託であるQファンドの取引は、下記<資料>のとおりである。正之さんの2020年分のQファンドに係る譲渡所得の金額として、正しいものはどれか。なお、正之さんは、2017年以前にQファンドを保有したことはない。また、いずれの取引も基準価額での購入または売却である。
<資料:Qファンドの取引状況>
1.▲100,000円
2.78,000円
3.100,000円
4.180,000円
問37 解答・解説
株式等の譲渡所得に関する問題です。
株式を譲渡した際の譲渡所得の計算式は以下の通りです。
株式等の譲渡所得=譲渡価額−(取得費+手数料等)
ただし、同一銘柄の株式を2回以上購入し、その後一部を譲渡した場合、譲渡価額・取得費ともに、「加重平均した1株当たりの価額×売却株式数」で計算します。
よって、2020年4月の取引時、加重平均した1株当たりの価額は以下の通り。
2018年5月:200万口×10,000円/1万口=2,000,000円
2018年9月:100万口×11,000円/1万口=1,100,000円
2019年3月:100万口×13,000円/1万口=1,300,000円
購入時の1口当たり価額=(2,000,000円+1,100,000円+1,300,000円)÷(200万口+100万口+100万口)
=4,400,000円÷400万口=1.1円
また、手数料についても、1株当たりの手数料を算出します。
購入時の1口当たり手数料=(40,000円+22,000円+26,000円)÷(200万口+100万口+100万口)
=88,000円÷400万口=0.022円
従って譲渡所得の計算は、以下の通りとなります。
<2020年4月取引>
取得費 :1.1円×売却口数100万口=110万円
手数料 :0.022円×売却口数100万口=22,000円
譲渡価額:12,000円/1万口×売却口数100万口=120万円
譲渡所得:譲渡価額120万円−(取得費110万円+手数料22,000円)=78,000円
以上により正解は、2.78,000円
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