問29 2021年1月実技資産設計提案業務

問29 問題文と解答・解説

問29 問題文

三四郎さんは、現在居住している自宅の住宅ローン(全期間固定金利、返済期間35年、元利均等返済、ボーナス返済なし)の繰上げ返済を検討しており、FPの谷口さんに質問をした。三四郎さんが住宅ローンを120回返済後に、100万円以内で期間短縮型の繰上げ返済をする場合、この繰上げ返済により軽減される返済期間として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、下記<資料>を使用し、繰上げ返済額は100万円を超えない範囲での最大額とすること。また、繰上げ返済に伴う手数料等は考慮しないものとする。

<資料:布施家の住宅ローンの償還予定表の一部>


1.9ヵ月

2.1年3ヵ月

3.1年4ヵ月

4.1年5ヵ月

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問29 解答・解説

住宅ローンの繰上げ返済に関する問題です。

住宅ローンの繰上げ返済方法には、期間短縮型と返済額軽減型の二つがあり、期間短縮型は、毎月の返済額はそのままで、住宅ローンの返済期間を短くする返済方法です。
また、繰上げ返済分は借入元本に充当されます。

資料の償還予定表より、120回目の返済時の借入残高は25,009,500円で、繰上げ返済が100万円だとすると、借入残高は24,009,500円となります。
ここで、136回目の返済時の借入残高が23,967,383円、135回目の返済時の借入残高が24,033,332円ですので、135回目の返済分までの繰上げ返済が、ちょうど「100万円を超えない範囲の繰上げ返済額」ということになるわけです。
※135回目の返済分までを繰上げ返済:25,009,500円−24,033,332円=繰上げ返済額 976,168円
※136回目の返済分までを繰上げ返済:25,009,500円−23,967,383円=繰上げ返済額 1,042,117円

従って、120回目返済時に976,168円を繰上げ返済すると、135回目の返済分までの元本に充当されるため、
繰上げ返済による短縮期間=135回−120回=15回(1年3ヶ月分)

従って正解は、2. 1年3ヵ月

問29-34             問30

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