問30 2021年1月実技資産設計提案業務
問30 問題文
三四郎さんは、大貴さんの大学受験を控え、大学の入学に係る費用等についてFPの谷口さんに質問をした。谷口さんが大学の入学費用について説明する際に使用した下記<資料>の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、学校納付金とは、入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用をいう。また、受験費用とは、受験料および受験のための交通費・宿泊費で、受験したすべての学校・学部に係るものをいう。
<資料:国公立・私立別にみた入学費用(子ども1人当たりの費用)>
(出所:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2019年度)」を基に作成)
1.(ア)学校納付金 (イ)入学しなかった学校への納付金 (ウ)受験費用
2.(ア)学校納付金 (イ)受験費用 (ウ)入学しなかった学校への納付金
3.(ア)受験費用 (イ)入学しなかった学校への納付金 (ウ)学校納付金
4.(ア)受験費用 (イ)学校納付金 (ウ)入学しなかった学校への納付金
問30 解答・解説
ファイナンシャル・プランニング用の各種データに関する問題です。
「教育費負担の実態調査結果」は、高校や大学に進学する際の入学費用や在学費用、仕送り金額等を調査したもので、入学費用については、受験費用(受験料・交通費・宿泊費)、学校納付金(入学金・寄付金等の入学時の納付金)、入学しなかった学校への納付金の3つに分類して、教育費の支出状況をまとめています(教育ローン(教育一般貸付)を行う日本政策金融公庫が調査・公表しています。)。
国公立大学の場合は学校納付金は入学金と授業料のみですが、私立大学の場合は研究開発環境の充実や施設の耐震化等のため、施設整備費を学生・保護者が負担することから、国公立大学よりも負担が大きくなります。
※国公立大学の場合、施設整備は国や自治体等が負担しますが、私立大学は学生・保護者が負担した上で、一部を国が補助しています(私立学校施設整備費補助金)。
受験費用についても、受験料は国公立大学はほぼ全国一律ですが、私立大学は国公立大学を上回るケースが多いです。
反面、入学しなかった学校への納付金については、国公立大学の受験生は、国公立大に落ちた時の滑り止めとして私立大学を受験し、国公立大の合格発表前に納付金を支払うケースが多いため、私立大よりも負担が多くなると思われます。
従って正解は、2.(ア)学校納付金 (イ)受験費用 (ウ)入学しなかった学校への納付金
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