問53 2021年1月学科
問53 問題文択一問題
贈与税の計算に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.子が同一年中に父と母のそれぞれから贈与を受けた場合、同年分の子の暦年課税に係る贈与税額の計算上、課税価格から控除する基礎控除額は最高110万円である。
2.暦年課税に係る贈与税額の計算上、適用される税率は、超過累進税率である。
3.贈与税の配偶者控除の適用を受ける場合、贈与税額の計算上、課税価格から配偶者控除額として最高2,500万円を控除することができる。
4.相続時精算課税制度に係る贈与税額の計算上、適用される税率は、一律20%である。
問53 解答・解説
贈与税の控除に関する問題です。
1.は、適切。暦年課税の贈与税の基礎控除は110万円ですが、1年間に複数の人から贈与を受けた場合、贈与税は贈与された財産の合計額から基礎控除110万円を控除して計算します(基礎控除は贈与者の人数にかかわらず110万円)。
2.は、適切。暦年課税の贈与税は、所得税と同様に超過累進税率で、課税価格から基礎控除を控除した残額が多いほど、税率が高くなります。
3.は、不適切。贈与税の配偶者控除により、居住用不動産を配偶者から贈与されたとき、贈与税の課税価格から最高2,000万円を控除することができ、暦年課税の基礎控除110万円とも併用できます。
4.は、適切。相続時精算課税の適用を受けると、特別控除2,500万円までの贈与には贈与税がかからず、2,500万円を超える部分については一律20%で課税されます。
よって正解は、3.
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