問23 2021年1月学科
問23 問題文択一問題
株式投資信託の運用手法および運用スタイルに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。
2.ベンチマークを上回る運用成果を目指す株式投資信託の運用手法は、パッシブ運用と呼ばれる。
3.各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。
4.マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法は、トップダウン・アプローチと呼ばれる。
問23 解答・解説
投資信託の分類・運用スタイルに関する問題です。
1.は、適切。バリュー投資は、PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルです。
2.は、不適切。パッシブ運用とは、投資評価の基準となるベンチマークの動きと連動した運用成績を目指す運用スタイルです。
投資評価の基準となるベンチマークを上回る運用成績を目指す運用スタイルは、アクティブ運用です。
3.は、適切。ボトムアップ・アプローチとは、マクロ経済動向等にかかわらず、個別銘柄の投資指標の分析、リサーチの積上げにより銘柄を選定し、ポートフォリオ構築を図る運用手法です。
※ボトムアップ・アプローチ:どの会社?⇒現在の株価は?資産価値は?将来性は?
4.は、適切。経済・金利・為替などのマクロ経済動向の予測からはじまり、資産配分や業種別配分を決め、その後個別の選別を行う運用手法を、トップダウン・アプローチといいます。
※トップダウン・アプローチ:今後の景気は?⇒債券・株?どの業界?⇒どの会社?
よって正解は、2.
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