問13 2021年1月学科
問13 問題文択一問題
生命保険料控除の税法上の取扱いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.養老保険の保険料について、自動振替貸付によって保険料の払込みに充当された金額は、その年の生命保険料控除の対象とならない。
2.終身保険の月払保険料のうち、2021年1月に払い込まれた2020年12月分の保険料は、2021年分の生命保険料控除の対象となる。
3.2020年4月に締結した生命保険契約に付加された災害割増特約の保険料は、一般の生命保険料控除の対象となる。
4.2020年4月に締結した一時払定額個人年金保険契約の保険料は、個人年金保険料控除の対象となる。
問13 解答・解説
生命保険料控除に関する問題です。
1.は、不適切。払込猶予期間内を過ぎても、解約返戻金があれば、その範囲内で保険会社が保険料を立て替えて契約は継続され(自動振替貸付)、貸付を受けて保険料を払っているとみなされ、生命保険料控除の対象となります。
2.は、適切。生命保険料控除の対象は、その年に払い込んだ保険料の合計額ですので、前年分の保険料を今年になってから払い込んだ場合、前年分ではなく、今年分の生命保険料控除の対象となります。
3.は、不適切。2012(平成24)年1月1日以後に締結した保険の場合、傷害特約・災害割増特約等の身体の傷害のみに基因して保険金が支払われる特約は、一般・介護医療・個人年金の全ての生命保険料控除の対象外です(単なる「死亡」ではなく、「事故や災害でケガをしたために、死亡」が支払事由となるため)。
※旧制度では一般生命保険料控除の対象でしたが、新制度では対象外となりました。
4.は、不適切。保険料の払込期間が10年以上(一時払いは対象外)等の一定の要件を満たせば個人年金保険料控除が適用されますが、保険料一時払の個人年金保険の場合は、一般の生命保険料控除の対象となります。
よって正解は、2.
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