問3 2020年9月実技損保顧客資産相談業務
問3 問題文
Mさんは、Aさんに対して、Aさんが現時点(2020年9月13日)で死亡した場合の各種取扱い等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)~(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「 遺族基礎年金および遺族厚生年金は、原則として、毎年2月、4月、6月、8月、10月および12月の偶数月に、それぞれの前月までの2カ月分が支給されます」
(2)「仮に、妻Bさんが遺族厚生年金の受給後に厚生年金保険の被保険者として勤務した場合、翌年の遺族厚生年金の支給が停止されます」
(3)「 遺族基礎年金および遺族厚生年金は、雑所得として総合課税の対象となりますが、公的年金等控除の適用を受けることができます」
問3 解答・解説
遺族基礎年金・遺族厚生年金の支給月・受給権・税務に関する問題です。
(1)は、○。年金は2ヶ月に1回、年6回(偶数月)に分けて支給されます(老齢基礎年金に限らず、老齢厚生年金や遺族年金・障害年金も同様)。
(2)は、×。遺族基礎年金や遺族厚生年金を受けるには、加給年金と同様に、配偶者と生計維持関係にあったこと(配偶者の年収850万円以下)が必要ですが、生計維持関係の条件は受給権の判定時のみ使用されるため、受給開始後に厚生年金保険の被保険者したり、所得が上がっても支給停止されることはありません。
(3)は、×。公的年金のうち、老齢年金は公的年金等の雑所得として課税対象ですが、障害・遺族年金は非課税です。
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