問5 2020年1月実技中小事業主資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、投資信託の特徴について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「運用管理費用(信託報酬)は、投資信託を保有する投資家が間接的に負担する費用であり、一般に、インデックス型投資信託よりもアクティブ型投資信託のほうが高い傾向があります」
(2)「投資信託のパフォーマンスを評価する代表的な手法であるシャープ・レシオは、超過収益率を標準偏差で除すことで算出することができ、シャープ・レシオが小さいほど、その投資信託が効率よく運用されていると評価することができます」
(3)「投資信託の販売会社である銀行が破綻し、顧客資産の一部または全部が返還されない事態が生じた場合、日本投資者保護基金により顧客1人当たり1,000万円を上限として顧客資産が補償されます」
問5 解答・解説
投資信託に関する問題です。
(1)は、○。運用管理費用(信託報酬)は、運用のための費用や情報開示のための費用として、投資家が負担するコストであり、同一銘柄であれば販売会社による差異はありませんが、一般に投資評価の基準となるベンチマークを上回る運用成績を目指すアクティブ運用の方が、ベンチマークの動きにできる限り追従することを目指すインデックス(パッシブ)運用に比べて、銘柄の売買回数が比較的多く、運用のコスト(運用管理費用(信託報酬))は高めです。
(2)は、×。ポートフォリオ理論において、シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷標準偏差 ですが、シャープ・レシオは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示すものですから、値が大きいほど超過収益率が高い=効率よく運用されている優れた金融商品ということです。
(3)は、×。銀行は投資者保護基金に加入していないため、銀行で購入した投資信託は、投資者保護基金の保護対象ではありません。
ただし投資信託の場合、銀行・生保・証券会社といった販売会社に関わらず、受託会社(信託銀行)でファンド毎に信託財産を分別管理しているため、委託会社、販売会社、受託会社の信用リスク(経営破綻等)の影響を受けない制度となっています。
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