問4 2020年1月実技中小事業主資産相談業務

問4 問題文と解答・解説

問4 問題文

Mさんは、Aさんに対して、株式の投資指標について説明した。《設例》の<X社およびY社の財務データ等>に基づき、Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

「X社とY社を株式の代表的な投資指標であるPERで比較すると、X社株式が( 1 )倍、Y社株式が□□□倍となり、X社株式のほうが株価が割高であるといえますが、相対的な指標ですので、業界平均値などと比較するとよいでしょう。
次に、X社とY社を株主への利益還元の度合いを測る指標である配当性向で比較すると、X社が□□□%、Y社が( 2 )%となり、X社のほうが株主への利益還元の度合いが高いといえますが、成長性のある企業には利益を配当せずに再投資して事業拡大を図る傾向もありますので、必ずしも高いほうが優れた企業というわけではありません。
また、配当利回りは、X社株式が□□□%であるのに対してY社株式は( 3 )%となっています」

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問4 解答・解説

株式の投資指標に関する問題です。

PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示すものです。
PER=株価/1株当たり当期純利益=株価/(当期純利益/発行済株式総数)
X社のPER=1,800円÷(300億円/6億株)=36倍
Y社のPER=2,400円÷(180億円/1.5億株)=20倍

PERは、その値が低いほど割安とされますので、X社株式はY社株式と比べると、割高と判断されます。

配当性向とは、当期純利益に対する配当金が占める割合のことです。
配当性向=1株当たり年配当金額÷1株当たり当期純利益×100
    =配当金支払総額÷当期純利益×100
X社の配当性向=180億円/300億円×100=60%
Y社の配当性向=54億円/180億円×100=30%

また、配当利回りは、株価に対する1株当たり年間配当金の割合のことです。
配当利回り=1株当たり年間配当金/株価×100
     =(年配当金/発行済株式総数)/株価×100
X社の配当利回り=(180億円/6億株)/1,800円×100=1.666…→1.67%
Y社の配当利回り=(54億円/1.5億株)/2,400円×100=1.5%

よって、配当性向・配当利回りともにX社株式がY社株式を上回っており、今期に関してはX社の方が株主への利益還元が高く、その割に株価に比べて配当利回りは高いといえます。

以上により正解は、(1)36(倍) (2)30(%) (3)1.5(%)

第2問             問5

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