問29 2019年9月実技資産設計提案業務
問29 問題文
恵美さんは外貨定期預金に関心をもっている。下記<資料>の外貨定期預金について、満期時の外貨ベースの元利合計額を円転した金額として、正しいものはどれか。
<資料>
・預入額10,000米ドル
・預入期間3ヵ月
・預金金利5.00%(年率)
・為替レート(1米ドル・満期時)
TTS :112.00円
TTM(仲値):111.00円
TTB :110.00円
注1:利息の計算に際しては、預入期間は日割りではなく月単位で計算すること。
注2:為替差益・為替差損に対する税金については考慮しないこと。
注3:利息に対しては、米ドル建ての利息額の20%(復興特別所得税は考慮しない)相当額が所得税・住民税として源泉徴収されるものとすること。
1. 1,144,000円
2. 1,131,200円
3. 1,113,750円
4. 1,111,000円
問29 解答・解説
外貨預金に関する問題です。
1万米ドルの定期預金の利息は年率5.00%で、3ヶ月満期ですから、3ヶ月分の利息は年利の12分の3です。
よって、3ヶ月分の利息=10,000米ドル×5.00%×3/12=125米ドル です。
また、米ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=125米ドル×(1−20%)=100米ドル
従って、米ドル建ての元利合計は、10,000米ドル+100米ドル=10,100米ドル です。
満期時のレートは、TTB1米ドル110.00円ですから、
円転後の元利合計額=10,100米ドル×110.00円=1,111,000円
従って正解は、4. 1,111,000円
なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy
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