問5 2019年9月実技損保顧客資産相談業務

問5 問題文と解答・解説

問5 問題文

次に、Mさんは、Aさんに対して、地震保険の補償内容等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1)「家財の場合、保険の対象は、生活用動産であり、家具や衣類等だけではなく、住宅の敷地内に置いてある自動車も対象となります」

(2)「Aさんが、2019年中に地震保険料を8万円支払った場合、2019年分の所得税に係る地震保険料控除の額は4万円、2020年度分の住民税に係る地震保険料控除の額は2万8,000円となります」

(3)「地震保険は、民間保険会社各社が独自に保険料率を設定しているため、建物の構造や所在地、補償内容等が同一であっても保険料が異なります。複数の保険商品の保険料水準を確認したうえで、加入される保険を検討することをお勧めします」

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問5 解答・解説

地震保険の補償対象・地震保険料控除・地震保険料の保険料に関する問題です。

(1)は、×。地震保険は、居住用建物や家財について、地震以外にも、地震によって生じた火災・津波や噴火による損害を補償する保険ですが、自動車は火災保険や地震保険の補償対象外です(自動車の損害は車両保険の補償対象)。

(2)は、×。地震保険料控除の上限は所得税5万円・住民税2.5万円で、所得税では支払った保険料全額が控除され、住民税では保険料の2分の1が控除されます。
よって、地震保険料8万円を支払った場合、所得税では上限の5万円が控除され、住民税では8万円の2分の1は4万円のため、上限の2.5万円が控除されます。

(3)は、×。地震保険の保険料率は、損害保険料率算出機構が算出し、金融庁が認可した地震保険基準料率を各保険会社がそのまま適用しており、建物の構造や所在地、補償内容等が同一であれば、どの保険会社で加入しても保険料は同じです。

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