問4 2019年9月実技損保顧客資産相談業務
問4 問題文
はじめに、Mさんは、Aさんに対して、地震保険の商品内容等について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な数値を、下記の〈数値群〉のイ〜ヌのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
I 「地震保険は、単独での加入ができないため、火災保険に付帯する形で加入しなければなりません。地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30%から50%の範囲内での設定となり、限度額は建物で( 1 )万円、家財で1,000万円となります」
II 「地震保険には、4種類(建築年割引・耐震等級割引・免震建築物割引・耐震診断割引)の割引制度が設けられています。割引率は『耐震等級割引(耐震等級3)』および『免震建築物割引』の( 2 )%が最高となっています。それぞれの割引制度の重複適用はできませんので、複数の割引制度の要件を満たす場合は、割引率の高いものを選択してください」
III 「地震保険は、損害の程度により、保険金額の一定割合が支払われます。損害の程度が全損に該当した場合は保険金額の( 3 )%、大半損に該当した場合は保険金額の60%、小半損に該当した場合は保険金額の30%、一部損に該当した場合は保険金額の5%が支払われます。なお、全損とは、建物の場合、主要構造部の損害額が建物の時価額の( 2 )%以上となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積が建物の延べ床面積の( 4 )%以上となった場合を指します」
〈数値群〉
イ.30 ロ.40 ハ.50 ニ.70 ホ.80 ヘ.90 ト.100
チ.2,000 リ.3,000 ヌ.5,000
問4 解答・解説
地震保険の商品性に関する問題です。
I 地震保険は、単独では加入できず、火災保険等に付帯して加入する必要がありますが、地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30〜50%の範囲内(建物は上限5,000万円、家財は上限1,000万円)で、加入者が自由に設定できます。
II 地震保険の保険料は、建物の免震・耐震性能に応じて、建築年・耐震等級・免震建築物・耐震診断の4種類の割引制度があり、10%〜50%の割引が適用されます(重複不可・最大50%)。それぞれの割引率は、建築年・耐震診断・耐震等級1は10%、耐震等級2は30%、耐震等級3と免震建築物は50%です。
III 地震保険により支払われる保険金は、損害の割合によって4段階となっており、全損は契約金額の100%、大半損60%、小半損30%、一部損5%で、いずれも時価が限度です。なお、全損とは、建物の場合、建物の主要構造部の損害額が時価の50%以上か、焼失・流出した床面積の延べ床面積の70%以上である損害です。
以上により正解は、(1)ヌ.5,000 (2)ハ.50 (3)ト.100 (4)ニ.70
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