問4 2019年9月実技中小事業主資産相談業務

問4 問題文と解答・解説

問4 問題文

Mさんは、Aさんに対して、株式取引の仕組みや固定利付債券(個人向け国債を除く)の特徴について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句を、下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

I 「 上場株式の注文方法のうち、( 1 )注文では、高い値段の買い注文が低い値段の買い注文に優先し、原則として、同じ値段の注文については、先に出された注文が後に出された注文に優先して売買が成立します。
また、2019年7月16日約定分から、上場株式を証券取引所の普通取引で売買したときの受渡しは、約定日(売買成立日)から起算して( 2 )目に行われます」

II 「債券の表面利率は一定であるため、市場金利が上昇すると、一般に、債券の利回りは□□□し、債券価格は( 3 )することになり、この債券価格の変動は、満期までの期間が長い債券ほど( 4 )なります」

〈語句群〉
イ.成行 ロ.指値 ハ.2営業日 ニ.3営業日 ホ.4営業日
ヘ.上昇 ト.下落 チ.大きく リ.小さく

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問4 解答・解説

上場株式の取引・債券の仕組みに関する問題です。

I 証券取引所での株式売買方法では、買値・売値を指定しない成行注文と、買値・売値を指定する指値注文がありますが、指値注文よりも成行注文が優先されます。
成行注文は、言うなれば相手の言い値で取引しますよ、という注文ですから、値段を指定する指値注文よりも優先されるわけです。
また、同一銘柄の株式に異なる値段で指値注文が出されると、買い注文なら高い価格から、売り注文なら安い価格から優先され(価格優先の法則)、同じ値段で指値注文が出されると、より先に出された注文が優先して取引が成立します(時間優先の法則)。

なお、株式取引において約定日から実際の決済日までの期間は、約定日から起算して3営業日です(約定日から2営業日後に決済)。
それまでは約定日(売買成立日)から起算して4営業日が受渡日(決済日)でしたが、2019年7月16日より、約定日から起算して3営業日に短縮されました(約定日から2営業日後に決済)。

II 債券の価格は、市場金利が上昇すると下落し(利回りは上昇)、市場金利が低下すると上昇(利回りは低下)します。債券の当初の設定利率(表面利率)は市場金利が変わってもそのままですので、債券価格が下落すると利回りは上昇し、債券価格が上昇すると利回りは低下します。

また、残存期間が長い債券は、残存期間が短い債券よりも、償還時までに金利変動の影響を受ける期間が長いため、金利変動に対する価格変動幅が大きくなります
他の条件が同じなら、その債券価格は残存期間の長さ(残存期間中に受け取る利子)と市場金利(同期間中に市場金利で受け取る利子)によって決まります。例えば、残存期間1年と10年の債券では、当然10年の債券の方が価格が高いです。
ここで、1%の市場金利の変動があると、残存期間1年の債券にとっては金利の影響を受けるのは今後1年だけですから、大した変動ではありませんが、10年の債券にとっては今後10年間受け取る利子のオトク度に影響する変動のため、大きな値動きになってしまいます。
言い換えれば、残存期間の長い債券の方が、残存期間中に受け取る利子に対して、同期間中に市場金利で受け取る利子の差が大きく、価格変動幅も大きいといえます。

以上により正解は、(1)ロ.指値 (2)ニ.3営業日 (3)ト.下落 (4)チ.大きく

第2問             問5

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