問17 2018年9月実技資産設計提案業務
問17 問題文
下記<相続関係図>の場合において、民法の規定に基づく法定相続分に関する次の記述の空欄(ア)〜(エ)に入る適切な語句または数値を語群の中から選び、解答欄に記入しなさい。なお、同じ語句または数値を何度選んでもよいこととする。
<相続関係図>
[相続人の法定相続分]
・被相続人の妻の法定相続分は( ア )、遺留分は( イ )。
・被相続人の母の法定相続分は( ウ )、遺留分は( エ )。
<語群>
なし 1/2 1/3 1/4 1/6
1/8 2/3 3/4 3/8
問17 解答・解説
法定相続人・法定相続分・遺留分に関する問題です。
配偶者は常に法定相続人となり、それ以外の親族は、子・直系尊属・兄弟姉妹の順に、先の順位者がいない場合に、法定相続人となります。
従って、本問では配偶者である妻と子の2人が法定相続人となるはずですが、子は相続放棄しています。
相続放棄すると、民法上は「初めから相続人とならなかったもの」としてみなされるため、法定相続分は放棄した人を考慮せずに算出します。
よって、本問の法定相続人は、配偶者である妻と、直系尊属である母の2人となります。
相続人が配偶者と直系尊属(父母・祖父母)の場合、法定相続分は配偶者が3分の2、直系尊属(父母・祖父母)が3分の1です。
また、遺留分とは、相続人が最低限受け取れる財産で、被相続人の兄弟姉妹以外に認められるものです。
その割合は、相続人が直系尊属のみ場合は法定相続分の3分の1、それ以外の場合は法定相続分の2分の1。
従って各相続人の法定相続分と遺留分は、
配偶者:法定相続分2/3、遺留分1/3(=2/3×1/2)
母 :法定相続分1/3、遺留分1/6(=1/3×1/2)
以上により正解は、(ア)2/3 (イ)1/3 (ウ)1/3 (エ)1/6
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