問10 2018年9月実技資産設計提案業務
問10 問題文
福岡弘子さん(58歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、弘子さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料/保険証券1>
<資料/保険証券2>
・弘子さんが現時点で、交通事故で即死した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・弘子さんが現時点で、肺炎で6日間入院した場合(手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・弘子さんが現時点で、初めてガン(乳ガン・悪性新生物)と診断され12日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
問10 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
交通事故により死亡(即死)した場合、保険証券1の定期保険特約付終身保険からは終身保険・定期保険特約・傷害特約によってそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
なお、不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身150万円+定期1,200万円+傷害500万円=合計1,850万円 となります。
さらに、<資料/保険証券2>の終身ガン保険により、ガン以外による死亡の死亡給付金として10万円が支給されますので、
保険証券1と2による支給額合計=1,850万円+10万円=1,860万円 となります。
また、肺炎で6日間入院した場合、保険証券1の定期保険特約付終身保険から、疾病入院特約によって入院給付金が支払われます。
※疾病入院特約の給付対象:通常病気の治療を目的とした入院
なお、災害入院特約は、交通事故、薬品等による中毒、自然災害や火災による入院 等が対象であり、女性疾病入院特約の給付対象は乳ガン、子宮ガン、子宮筋腫、卵巣腫瘍 等ですので、いずれも支給対象外です。
疾病入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。よって、6日間入院した場合は、6日−4日=2日間が支給対象期間です。
また、保険証券2の終身ガン保険からは、ガンによる入院ではないため、支払われる保険金・給付金はありません。
以上により、保険証券1と2による支給額合計=0.5万円×2日+0円=1万円
最後に、乳ガンで入院・手術した場合、保険証券1の定期保険特約付終身保険からは疾病入院給付金・手術給付金・女性疾病入院給付金が支払われます。
疾病入院給付金と女性疾病入院給付金の支払日数は、既に確認した通り、4日目までは支給対象外です。よって、12日間入院した場合は、12日−4日=8日間が支給対象期間です。
よって、乳ガン(悪性新生物)で手術1回(40倍)、12日間入院した場合の保険金合計額は、
疾病0.5万円×8日間+手術0.5万円×40+女性0.5万円×8日間
=4万円+20万円+4万円=28万円
さらに、保険証券2の終身ガン保険により、ガン診断・ガン入院・ガン手術給付金が支払われますので、
100万円+1万円×12日間+20万円=132万円
従って、保険証券1と2による支給額合計=28万円+132万円=160万円 となります。
従って正解は、(ア)1,860(万円) (イ)1(万円) (ウ)160(万円)
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