問4 2018年9月実技中小事業主資産相談業務
問4 問題文
Mさんは、Aさんに対して、ETF(上場投資信託)の特徴について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「ETFは、通常の投資信託と異なり、証券取引所の立会時間中、いつでも市場価格で売買することができ、信託報酬や信託財産留保額は徴収されません」
(2)「ETFは、証券取引所において、現物取引による売買に限られており、信用取引による売買はできません」
(3)「レバレッジ型ETFは、原指標の日々の変動率に所定の倍数を乗じて算出される指標に連動する運用成果を目指して運用されるタイプで、その変動率は原指標の変動率よりも大きくなります」
問4 解答・解説
ETF(上場投資信託)に関する問題です。
(1)は、×。上場投資信託(ETF)は、証券取引所に上場された投資信託で、通常の株式と同様に、全国の証券会社を通じて市場価格で購入・売却できますが、売買時の委託手数料が発生し、他の非上場の投信同様に運用管理費用(信託報酬)がかかります。ただし、ETFの売買は運用会社による株式の売買に直接影響せず、受益証券を投資家間で売買する形式であるため、信託財産留保額はかかりません。
(2)は、×。ETF(上場投資信託)は、通常の株式と同様に、指値注文や成行注文、信用取引が可能です。
(3)は、○。レバレッジ型ETFは、日経平均株価の変動率の2倍になる日経平均レバレッジ・インデックスのように、「原指標の変動率×所定の倍数」で算出される指数に連動するように運用されるため、ETF自体の価格の変動率は、日経平均等の原指標の変動率よりも大きくなります(株価が上がるときも下がるときも、所定の倍数分より大きく変動)。
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