問3 2018年5月実技資産設計提案業務
問3 問題文
氷室さんは、保有しているPX投資信託(追加型国内公募株式投資信託)の収益分配金を2018年3月に受け取った。PX投資信託の運用状況が下記<資料>のとおりである場合、収益分配後の個別元本として、正しいものはどれか。
<資料>
[氷室さんが保有するPX投資信託の収益分配金受取時の運用状況]
・収益分配前の個別元本:14,680円
・収益分配前の基準価額:14,830円
・収益分配金 :700円
・収益分配後の基準価額:14,130円
1. 14,830円
2. 14,680円
3. 14,280円
4. 14,130円
問3 解答・解説
投資信託の分配金に関する問題です。
追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は元本払戻金(特別分配金)として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
よって、氷室さんの収益分配金支払前の個別元本=14,680円で、収益分配金支払後の基準価額=14,130円ですから、分配金700円のうち、差額550円が元本払戻金(特別分配金)で、残りの150円が普通分配金となります。
また、収益分配金落ち後の個別元本=収益分配金落ち前の個別元本−元本払戻金 です。
よって、収益分配金落ち後の氷室さんの個別元本=14,680円−550円=14,130円となります。
以上により正解は、4. 14,130円
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