問40 2018年5月学科
問40 問題文択一問題
決算書に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は、必ず一致する。
2.貸借対照表の純資産の部の合計額は、マイナスになることはない。
3.損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の合計額を差し引いて算出する。
4.損益計算書の税引前当期純利益の額は、経常利益の額に営業外損益の額を加減算して算出する。
問40 解答・解説
企業の決算書に関する問題です。
1.は、不適切。貸借対照表の資産の部の合計額は、負債の部と純資産の合計額と、必ず一致します(資産=負債+純資産)。
貸借対照表は、左側(借方)と右側(貸方)の数値が必ず一致するため、英語ではBalance Sheet(B/S)バランスシートと呼ばれます。
2.は、不適切。毎年赤字が続いて損失が資本金を食いつぶし、負債が資産を上回ってしまった場合には、純資産の合計額がマイナスとなり、債務超過に陥ることがあります。
資産を全て売却しても負債を返済しきれない状態ですので、出資を募って資本増強するか、清算(破産)するか等の選択を迫られることになります。
3.は、適切。売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたもので、営業利益=売上高−売上原価−販売費・一般管理費です。
つまり、売上から原価を差し引いたものが粗利(売上総利益)であるのに対し、営業利益はそこからさらに販売費や一般管理費を差し引いたもので、会社の本業の利益を表すものです。
4.は、不適切。会社の本業の利益である営業利益に対して、経常利益は、営業利益に通常の営業活動以外の収入と費用(営業外損益)を反映した利益のことで、本業と副業を合わせた利益ともいえます。
さらに、経常利益に、臨時収入や臨時損失である特別損益を反映したものが税引前当期純利益で、その税引前当期純利益から法人税等を差し引いた後の、その事業年度における企業の最終的な純利益が、当期純利益です。
問題文の「営業外損益」は、経常利益を算出する際に、営業利益に加減算するものであり、税引前当期純利益は、経常利益に特別損益を加減算して算出します。
よって正解は、3.
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