問25 2018年5月学科
問25 問題文択一問題
株式の投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す投資指標である。
2.PBRは、株価が1株当たり純資産の何倍であるかを示す投資指標であり、これが1倍を下回ると、理論上、株価は解散価値を下回っていることを示す。
3.ROEは、自己資本に対する当期純利益の割合を示す投資指標であり、これが低いほど、会社が自己資本を活用して効率よく利益を上げていることを示す。
4.配当性向は、当期純利益に対する年間配当金の割合を示す投資指標であり、これが高いほど、株主への利益の還元率が高いことを示す。
問25 解答・解説
株式投資の評価指標に関する問題です。
1.は、適切。PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示すもので、PERが低いほど割安です。
2.は、適切。PBR(株価純資産倍率)とは、現在の株価が1株当たりの純資産の何倍かを示すもので、PBR1倍割れ以下の株式は、その企業が解散して資産を処分した場合に、株主として株価以上の資金の返還を受け取ることが可能となるため、理論上は株価が解散価値を下回っていることになります。
3.は、不適切。ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示しますので、ROEが高いほど収益性が高く、株主への利益還元も期待できます。
ROE(%)=当期純利益/自己資本×100
4.は、適切。配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)で、当期純利益のうち配当に回した割合を示しているため、配当性向が高い銘柄ほど、株主に対する利益還元の割合が高いと考えることができます。
よって正解は、3.
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