問5 2018年1月実技資産設計提案業務
問5 問題文
下記<資料>に関してFPの湯本さんが顧客に説明した次の(ア)〜(ウ)の記述について、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。なお、この企業の株価は4,500円とし、購入時の手数料および税金は考慮しないこととする。
<資料>
(出所:東洋経済新報社「会社四季報」2017年第3集)
(ア)「2016年12月期の配当性向は、2015年12月期と比較すると、低下しています。」
(イ)「この企業の株式を2016年10月11日に購入し、2017年1月10日に売却した場合、所有期間に係る配当金(税引前)は1株当たり54円です。」
(ウ)「この企業の株式1単元(1単位)を購入する際に必要な資金は、45万円です。」
問5 解答・解説
投資指標と配当金に関する問題です。
(ア)は、○。配当性向とは、当期純利益に対する配当金が占める割合のことです。
配当性向=1株当たり年配当金額÷1株当たり当期純利益×100
また、配当については、資料の下段部分左側の【業績】欄に、「1株配(円)」として、年間の1株当たりの配当金合計額が記載されています。
2016年12月期の配当性向:54円÷194.8円×100≒27.72%
2015年12月期の配当性向:50円÷164.8円×100≒30.34%
よって、2016年12月期の配当性向は、前期と比較すると低下しています。
(イ)は、×。配当については、資料の下段部分真ん中の【配当】欄に、決算期や中間決算期ごとの1株当たりの配当金額が記載されています。
(【業績】欄の「1株配(円)」は、年間の1株当たりの配当金合計額が記載されています。)
従って、2016年10月11日に購入し、2017年1月10日に売却した場合、2016年12月決算時にのみ、配当金を受け取っています。
従って、1株当たりの配当金=28円 です。
(【業績】欄の「1株配(円)54円」は、2016年6月決算時の配当26円と、12月決算時の28円の合計です。)
(ウ)は、○。この企業の株式1単元(1単位)は、資料の1番上の【株式】欄より、100株です。
よって株価4,500円の場合、1単元購入するために必要な資金は、4,500円×100株=45万円です。
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