問54 2018年1月学科
問54 問題文択一問題
法定相続人および法定相続分に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.被相続人と父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の2分の1である。
2.被相続人の嫡出でない子の相続分は、嫡出子の相続分と同じである。
3.被相続人の弟Aさんが被相続人の推定相続人であった場合、Aさんが被相続人の相続開始以前に死亡したときには、Aさんの子Bさんが代襲して相続人となる。
4.被相続人の子Cさんが相続の放棄をした場合、Cさんの子Dさんが代襲して相続人となる。
問54 解答・解説
法定相続人・法定相続分に関する問題です。
1.は、適切。被相続人と相続人が兄弟姉妹の場合、両親のどちらかだけが同じである兄弟姉妹の法定相続分は、両親が同じである兄弟姉妹の法定相続分の2分の1となります。
つまり、兄が死んで弟と妹が相続人となる場合、兄と弟の両親が同じで妹だけが母親がちがうとき、妹の法定相続分は弟の2分の1になるわけです。
2.は、適切。婚姻していない男女から生まれた子である非嫡出子は、父親から自身の子として認知されていれば、相続の権利があり、相続分は嫡出子と同じです(母親は生まれた時点で分かっていますから、父親からの認知が必要というわけです。)。
3.は、適切。被相続人が死亡するよりも先に相続人が死亡した場合、その相続人の直系卑属が代襲相続人として、相続人に代わって相続します。
4.は、不適切。相続放棄すると、「初めから相続人とならなかったもの」としてみなされるため、相続放棄した人に子供がいる場合でも、その子供が代襲相続人にはなりません。
よって正解は、4.
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