問40 2018年1月学科
問40 問題文択一問題
決算書および法人税申告書に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を表している。
2.貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を表している。
3.決算書における当期純利益と法人税申告書における各事業年度の所得の金額は、必ず一致する。
4.キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。
問40 解答・解説
企業の決算書・法人税の申告書に関する問題です。
1.は、適切。損益計算書は、企業の一会計期間における収益と費用を示したもので、利益の大きさ(売上高や経常利益)とその発生源泉(本業か臨時収入か等)を示したものでもあるため、企業の経営成績を示す財務諸表の一つです。
2.は、適切。貸借対照表は、企業の一定時点の資産と債務が記載されており、財政状態を示したものといえます。また、資金の調達源泉と使途を示したものでもあります。
3.は、不適切。法人税法上の課税所得金額は、法人の確定した決算による会計上の当期純利益をもとに、申告調整を行い算出(税法独自の規定によって、益金・損金に算入・不算入とされる項目を加算・減算する)するため、所得と純利益は一致するとは限りません。
4.は、適切。キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減(収入と支出)を、営業活動、投資活動、財務活動の3つに区分して示したものです(事業の「結果」を資金の動きから把握したもの)。
よって正解は、3.
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