問22 2018年1月学科

問22 問題文と解答・解説

問22 問題文択一問題

投資信託の一般的な仕組みや特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.通貨選択型投資信託は、株式や債券などの投資対象資産における通貨とは異なる通貨を選択して投資することができる投資信託である。

2.上場不動産投資信託(J−REIT)は、投資を目的とする法人を設立することによって組成される会社型の投資信託である。

3.「日経平均レバレッジ・インデックス」に連動するETFは、日経平均株価の日々の変動率の2倍になるように計算された指数に連動するように運用されており、2営業日以上離れた日との比較においても、常に2倍の変動率を保つことになる。

4.「日経平均インバース・インデックス」に連動するETFは、日経平均株価の前営業日に対する変動率のマイナス1倍となるように計算された指数に連動するように運用されている。

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問22 解答・解説

投資信託の仕組み・商品概要に関する問題です。

1.は、適切。通貨選択型投資信託は、株式や債券などの投資対象資産における通貨とは異なる通貨を選択して投資可能な投資信託で、投資対象資産の値上がり益や利子・配当だけでなく、異なる通貨間の為替取引による金利差収益や、為替変動益も狙うことができます(高金利通貨を選択すればより金利差収益が狙え、その高金利通貨が値上がりすると見込むなら為替差益も狙えるわけです)。

2.は、適切。投資信託は契約型と会社型に分類できますが、東京証券取引所に上場されている不動産投資信託(J-REIT)は、すべて会社型投資信託です。
会社型の投資信託は、投資法人を設立し、その投資法人が発行する投資口を投資家が購入する形式で、J-REITなどが該当します。

3.は、不適切。日経平均レバレッジ・インデックスは、日経平均株価の変動率の2倍になるように算出される指数ですので、この指数に連動するETFも、日経平均株価の2倍の変動率となります(株価が上がるときも下がるときも2倍)。ただし、指数算出の計算上、2営業日以上離れた期間との比較では、複利作用によりズレが発生し、日経平均株価の2倍とならないため、長期的な運用手段というよりは、短期的な上昇局面で更なる利益を求めるために用いられることが多いです。

4.は、適切。日経平均インバース指数は、日経平均の日々の変動率の−1倍(マイナス1倍)として算出される指数ですので、日経平均が上昇するときは同じ値幅で下落し(損失)、日経平均が下落するときは同じ値幅で上昇する(利益)という、信用取引の売りと同じような取引となりますが、信用取引口座の開設は不要で、現物口座で当該ETFを購入するだけで信用取引と同様の効果を得られます(主に相場下落時のリスクヘッジに利用されます)。

よって正解は、3.

問21             問23

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