問21 2018年1月学科
問21 問題文択一問題
経済指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.国内総生産(GDP)は、国内で一定期間内に生産された財やサービスの付加価値と海外からの所得の純受取りの合計額である。
2.景気動向指数は、生産、雇用などさまざまな経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合し、景気の現状把握や将来予測をするための指標である。
3.消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定したものである。
4.全国企業短期経済観測調査(日銀短観)は、全国の企業動向を的確に把握し金融政策の適切な運営のために、統計法に基づいて行われる調査である。
問21 解答・解説
経済指標に関する問題です。
1.は、不適切。GDP(国内総生産)は、一定期間に国内で生産された財やサービスなどの付加価値の総額のことで、内閣府が発表します。
これに対し、GNI(国民総所得)は、一定期間内に国民が国内外から得た所得の合計額で、世界銀行が年4回各国の数値を発表しています。
2.は、適切。景気動向指数とは、景気の現状把握と将来予測のため、内閣府が発表している指標で、生産や雇用などの経済活動における重要で景気に敏感に反応する「先行」・「一致」・「遅行」の3つの指数の動きを統合したものです。
3.は、適切。消費者物価指数は、一般消費者(家計)が購入する商品やサービス価格の動向を示した指数で、総務省が毎月発表しています。
4.は、適切。日銀短観(全国企業短期経済観測調査)は、日銀が年4回、約1万社を対象に実施する、短期の業況についてのアンケート調査で、金融政策の適切な運営のため、統計法に基づいて行われる調査先企業に回答義務がない届出統計調査です。
よって正解は、1.
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