問2 2017年9月実技資産設計提案業務
問2 問題文
ファイナンシャル・プランナーには執筆や講演などの業務があり、著作権についての理解が必要である。著作権法に基づく著作権の保護に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1.公表された他人の著作物を自分の著作物に引用する場合、内容的に引用部分が「主」で自ら作成する部分が「従」でなければならない。
2.20名のファイナンシャル・プランナーが集まる勉強会において、他人の著作物をコピーして教材に使用することは私的使用目的に当たり、著作権者の許諾は必要ない。
3.官公庁の通達を自分の著作物に引用する場合、官公庁の許諾が必要である。
4.新聞記事をコピーし、生活者向け講演会の資料として配布する場合、当該新聞社の許諾が必要である。
問2 解答・解説
著作権に関する問題です。
1.は、誤りです。著作権法上の引用の要件を満たすには、内容的に引用部分が「従」で、自ら作成する部分が「主」であることが必要です。引用部分が大半を占めていると、無断転載として著作権の侵害になることがあります。
2.は、誤りです。自分自身や家族など限られた範囲内であれば、著作権法上の私的使用目的として、著作権者の許諾なしで複製利用が可能ですが、不特定多数に対して配布する目的で他人の著作物を複製することは私的使用目的に該当しないため、著作権者の許諾が必要です。
なお、CD・DVD・Blu-ray Disc・HDDといったデジタル方式の録音・録画機器を使用して複製する際は、私的使用であっても著作権者への補償金の支払いが必要です(録音機器の販売価格に補償金分が含まれています。)。
3.は、誤りです。法令・条例・通達・判例等に著作権がありませんので、自由に引用可能です。
4.は、正しいです。書籍・新聞・雑誌等の内容をコピーして、転載・配布する場合、当該コンテンツの著作権者である著者・出版社・新聞社等の許諾が必要です。
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】