問13 2017年9月実技損保顧客資産相談業務

問13 問題文と解答・解説

問13 問題文

母Cさんの相続に関する以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な数値を、解答用紙に記入しなさい。

T 「母Cさんの相続における遺産に係る基礎控除額は( 1 )万円です。課税価格の合計額が遺産に係る基礎控除額を上回りますので、相続税の申告が必要となります。相続税の申告書の提出期限は、相続の開始のあったことを知った日の翌日から( 2 )カ月以内となります」

U 「 課税価格の合計額を2億円として計算した場合の相続税の総額は、( 3 )万円となります。相続により取得する預貯金および死亡保険金だけでは、納税資金が少し不足することになるため、Aさんおよび弟Bさんが保有する預貯金等から納税資金を捻出する必要があります」

<資料>相続税の速算表(一部抜粋)

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問13 解答・解説

相続税の総額に関する問題です。

T 相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円で、配偶者は常に法定相続人となり、それ以外の親族は、子・直系尊属・兄弟姉妹の順に、先の順位者がいない場合に、法定相続人となります。
従って、本問における法定相続人は、子であるAさん・Bさんの2人です。
よって、相続税の基礎控除=3,000万円+2人×600万円=4,200万円
また、相続税の申告と納付は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヵ月以内に行うことが必要です。

U 相続税の計算は、課税遺産総額をそれぞれ法定相続分に分割し、分割後の金額に応じた税率で算出します。
課税価格の合計額は2億円で、相続税の基礎控除は4,200万円ですから、
課税遺産総額=課税価格の合計2億円−基礎控除4,200万円=1億5,800万円
また、子2人の法定相続分は、2分の1ずつです。
子Aの法定相続分の相続税:1億5,800万円×1/2×30%−700万円=1,670万円
子Bの法定相続分の相続税:1億5,800万円×1/2×30%−700万円=1,670万円
従って、相続税の総額=1,670万円+1,670万円=3,340万円 です。

従って正解は、(1)4,200(万円) (2)10(カ月) (3)3,340(万円)

第5問             問14

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