問6 2017年9月実技損保顧客資産相談業務

問6 問題文と解答・解説

問6 問題文

最後に、Mさんは、Aさんに対して、自動車保険の商品性について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1)「自動車保険の保険料は、一般に、運転者の範囲・年齢、使用目的、車種、走行距離等により、決まります。また、代理店を介さない通販型自動車保険に加入することにより、保険料が割安になる場合もあります」

(2)「車両保険は、保険会社によって呼称は異なりますが、『一般条件』『一般車両』はさまざまな事故をカバーし、『車対車+A』『エコノミー』は補償の対象となる事故の範囲を相手自動車との衝突事故などに限定しています。Aさんのカーライフに合わせて、補償内容とそれに応じた保険料について検討されることをお勧めします」

(3)「保険事故(対物賠償)があった後に自動車保険を更新する場合、等級は3等級下がり、更新後の保険料は高くなります。ただし、自然災害などにより車両保険金のみを受け取った場合は、いわゆるノーカウント事故に該当するため、等級は変わらず、保険料は据置きになります」

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問6 解答・解説

自動車保険の商品性に関する問題です。

(1)は、○。自動車保険は、性別・年齢・運転歴、運転する地域や使用目的、年間走行距離等によって保険料を算定(リスク細分型自動車保険)しますが、通販型の自動車保険は、代理店を通さないため、一般に保険料が割安です。

(2)は、○。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されますが、補償範囲が広い「一般条件」の契約と補償範囲が狭い「車対車+A」「エコノミー」の契約があり、一般条件の車両保険では、電柱等への衝突といった単独事故や当て逃げによる損害も補償されるのに対し、車対車+Aやエコノミーでは車同士や偶然な事故を補償し、単独事故や当て逃げは補償対象外となります(その分保険料は安くなります)。

(3)は、×。他人や他人の所有物に対する事故で対人賠償・対物賠償保険金が支払われたり、自分の車を傷つけて車両保険金が支払われると、3等級ダウン事故として、更新後の等級が3等級下がり、保険料が高くなります。
なお、ノーカウント事故とは、人身傷害や搭乗者傷害保険金のみの支払いや、弁護士費用特約等のみの支払いのことで、ほかに等級が下がる事故がなければ、更新後の等級は1等級上がります。

問5             第3問

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