問5 2017年9月実技損保顧客資産相談業務
問5 問題文
次に、Mさんは、Aさんに対して、自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)および自動車保険の内容等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「 排気量250cc以下の二輪自動車や原動機付自転車は車検がありませんので、自賠責保険に加入する(自賠責保険を継続する)ことを失念してしまう可能性があります。自賠責保険に未加入の状態で走行した場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられ、違反点数6点(免許停止処分)が付されます」
(2)「 民間の損害保険会社等で加入する自動車保険では、対人事故の損害賠償について、自賠責保険等で支払われるべき部分を除いて、保険金が支払われます。人身事故では、賠償金額が高額となる場合が多く、自賠責保険の補償額だけでは十分でないケースがあることを理解してください」
(3)「自賠責保険は対人賠償および対物賠償が補償の対象となります。Aさん自身のケガや自動車の車両の損害などは、自賠責保険では補償されませんので、自動車保険を契約するようにしてください」
問5 解答・解説
自賠責保険・任意保険に関する問題です。
(1)は、○。自賠責保険は、人身事故を補償対象とする、加入義務がある強制保険で、加入なしに運行することはできません(2輪車や原付含む)。自賠責未加入の罰則は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金で、さらに違反点数6点(免許停止処分)となります。
(2)は、○。対人賠償責任保険で支払われる保険金は、自賠責保険の補償額を超えた分の損害額(上限は保険金額)です。人身事故では賠償金額が億超えする場合もあるため、任意保険の加入は、リスク対策として必須です。
(3)は、×。自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、対人賠償が補償対象で、対物賠償は補償対象外です。また、自賠責保険の補償対象は、「他人」のみ=運転者・運行供用者以外、です(運行供用者=自分の車の運転者、父の車を子が運転する場合の父、運送会社・タクシー会社等)。
従って、運転者が事故で死亡した場合でも、運転者の遺族には死亡保険金は支払われません。
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】