問2 2017年5月実技資産設計提案業務
問2 問題文
ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」という)は、個人情報の取扱いに対して十分な認識と注意が必要である。FPによる個人情報の取扱いに関する次の(ア)〜(エ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。
(ア)保険代理店業務を行うFPが、過去に家計相談を受けた顧客に対し、保険営業目的で顧客の承諾なくダイレクトメールを発送した。
(イ)FPが特定の顧客の相談事例を講演で紹介するため、当該顧客に事前にその顧客の承諾を得たうえで取り上げた。
(ウ)個人事務所を営むFPが、顧客情報を業務用引き出しに施錠せずに保管している。
(エ)FPが所有する顧客の個人情報について、その顧客の家族から開示を請求され、顧客本人の承諾を得ずに家族に提供した。
問2 解答・解説
FP倫理と関連法規に関する問題です。
(ア)は、×。個人情報保護法により、広告宣伝のダイレクトメール等を送る場合、原則として受信者の事前承諾が必要(オプトイン規制)です。
(イ)は、○。相談事例として実際の相談内容を講演や書籍・セミナー等で紹介する場合には、個人情報保護法上、相談者本人からの個人情報の第三者提供に関する事前承諾が必要(オプトイン規制)です。
(ウ)は、×。個人情報保護法により、個人情報を管理する書類収納庫については、施錠等の措置を取ることが求められます。
(エ)は、×。個人情報保護法により、顧客の個人情報を顧客の家族も含めた第三者に提供する際は、顧客本人からの個人情報の第三者提供に関する事前承諾が必要(オプトイン規制)ことが必要です。
※なお、これまで個人情報保護法の適用対象は5,000件超の個人情報を事業で取り扱う事業者のみでしたが、改正個人情報保護法が2017年5月30日に全面施行され、全ての事業者が規制の適用対象となり、事業で個人情報を扱う際は、零細事業者や個人事業主であっても、上記のような個人情報の適切な管理が必要となりました。
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