問5 2017年5月実技個人資産相談業務
問5 問題文
X投資信託とY投資信託についてMさんがAさんに対して説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
@)「無リスク資産利子率を1%と仮定した場合、過去5年間の運用パフォーマンスに基づくX投資信託のシャープ・レシオは、( 1 )です。一方、Y投資信託のシャープ・レシオは、( 2 )です。シャープ・レシオの値が大きいほど、取ったリスクに対して大きなリターンを得たことになります。このため、X投資信託とY投資信託を比較した場合、シャープ・レシオからみると、( 3 )のほうが過去のパフォーマンスは優れていたといえます。なお、過去のパフォーマンスが高い投資信託であっても、将来のパフォーマンスもその通りになるとは限りませんので、注意が必要です」
A)「Aさんは、これまでにX投資信託から普通分配金と元本払戻金(特別分配金)を受け取っています。このうち、普通分配金による所得は( 4 )とされ、分配時に所得税および復興特別所得税と住民税の合計で20.315%の税率による源泉(特別)徴収がされています。一方、元本払戻金(特別分配金)は非課税とされています」
〈語句群〉
イ.X投資信託 ロ.Y投資信託 ハ.1.4 ニ.2.0 ホ.2.4
へ.3.0 ト.配当所得 チ.利子所得 リ.雑所得
問5 解答・解説
シャープレシオ・投資信託の分配金に関する問題です。
@)シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷標準偏差 ですので、
X投資信託のシャープ・レシオ=(10%−1%)÷3%=3.0
Y投資信託のシャープ・レシオ=(13%−1%)÷5%=2.4
シャープ・レシオは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示すものですから、値が大きいほど超過収益率が高い=優れた金融商品ということです。
従って、シャープ・レシオからみて優れている金融商品は、Xです。
A)追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は元本払戻金(特別分配金)として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
また、株式投資信託の収益分配金は配当所得となり、20.315%が源泉徴収(所得税・復興特別所得税・住民税含む)されます。
以上により正解は、(1)へ.3.0 (2)ホ.2.4 (3)イ.X投資信託 (4)ト.配当所得
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