問9 2017年5月学科
問9 問題文択一問題
下記<]社の貸借対照表>に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<X社の貸借対照表> (単位:百万円)
1.流動資産のうち、「現金及び預金」「売掛金」などの換金しやすい資産を当座資産という。
2.負債の部において、1年以内に返済しなければならないものは流動負債となり、返済期間が1年を超えるものは固定負債となる。
3.X社の流動比率は、「500/300×100(%)」で計算される。
4.X社の自己資本比率は、「200/600×100(%)」で計算される。
問9 解答・解説
企業の財務の安全性を示す指標に関する問題です。
1.は、適切。当座資産とは現金化の早い資産のことで、その内訳は、 現金・預金、受取手形、売掛金、有価証券等です(現金化しにくい棚卸資産(商品)は含みません。)。
2.は、適切。流動負債とは、1年以内に支払期限が到来する債務です。支払期限が1年を超えるものは、固定負債(長期負債)となります。
3.は、適切。流動比率=流動資産÷流動負債×100(%)で、流動負債(1年以内に返済すべき負債)に対する流動資産(短期間で換金可能な資産)の割合を示しているため、流動比率が高いほど、その企業の財務の安全性が高いといえます。
よってX社の流動比率=流動資産500/流動負債300×100=約167%です。
4.は、不適切。自己資本比率は、総資産に対する自己資本の割合です。
計算式:自己資本比率=自己資本÷総資産×100
よってX社の自己資本比率=純資産600÷総資産1,200×100=50%
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